みなさんこんにちは。
学校現場で働いていると、生徒の「座席」を決める機会がありますよね。
もちろん、生徒が話し合って決めることは大切ですが、なかなか納得のいく座席を決めることができません。
なぜなら、何かしらの意図があって決められた座席に、全員が納得することなどないからです。
そこで、私が活用しているものが「運に任せる」方法です。
座席がランダムに決まってしまえば、文句の言いようがありません。
だって、何の意図も含まれていない、「運」なのですから。
私は、事あるごとにランダムに頼っています。
そうすることで、「決まらない」という事態や、後から文句が出るというトラブルが激減しました。
この記事では、ランダムで座席を決定することができるエクセルシートの作り方を紹介します。
結論、使用する関数は
- RAND
- RANK
の、たったの2つです。しかも、2つとも非常に簡単です。
- 席決めのたびに、トラブルが起こっている。
- 座席表をランダムで作りたい。
- Excelをもっと使いこなしたい。
ランダムな数を作成する。
ランダムな数を作成するには、「RAND」という関数を使用します。
0以上、1未満の乱数を発生させる関数
今回は、20人クラスを想定して作成します。

関数「RAND」には、引数がありませんので、全ての行に対して、同じ数式を入れます。
=RAND()
すると、0以上、1以下の乱数が表示されます。
同じ数が表示されることは、ほぼ100%ありません。

乱数に順位をつける。
次に、作成した乱数に順位をつけます。
使用する関数は「RANK」です。
範囲内の順位を求める関数
まずは、出席番号1番の生徒につけられた乱数の順位を表示させましょう。
=RANK(C2,$C$2:$C$21)
C2〜C21の中で、C2の値が何番目かを表示する。
※「$マーク」は、後で数式をコピーするために付けておきます。
あとは、D3〜D21まで、数式をコピーして貼り付ければ、全員分が完了します。

以上で、1〜20までのランダムな座席番号を表示することが完了しました。
再計算をするたびに、数字が変わっていきます。
(おまけ)座席表の表示
先ほど作成した座席表は、一覧表示の形です。
少し味気ないなと感じる方のために、実際の座席の場所に合わせて表示する方法も紹介します。
一覧の横に、座席の場所を表した表を作成します。(別シートでもOKです。)

この場合は、「RANK」で作成した番号を、出席番号として使用します。
そして、座席表に出席番号が表示されるように、順番に数式を入力していきます。
=B2
全ての座席表に出席番号を表示させれば、座席表の完成です。
- D6・・・=B3
- D7・・・=B4
「自分の出席番号のところに座りましょう。」と指示をだせばわかりやすいです。

まとめ
今回は、Excelの関数「RAND」と「RANK」を活用して、ランダムで座席表を作る方法を紹介しました。
- 関数「RAND」で、乱数を表示する。
- 関数「RANK」で、表示した乱数に順番をつける。
ランダムな数字を表示する「RAND」と順位を表示する「RANK」の2つの簡単な関数を、組み合わせて使う事で、座席表をランダムで作ることができます。
座席の決定に関しては、生徒同士で話し合い、合意形成を図っていくことは大切なことです。
しかし、誰もが納得する決着は非常に難しいです。
「どうやっても納得できないことはある。だったら運に任せよう」と生徒に伝えることも、教育者としてはアリなのかなと思います。
今回の記事を参考に、様々な場面で「運に任せる」ことで、効率的・合理的な教育をしていただければと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからも、教員のみなさんにとって有意義な内容をお伝えできればと思います。