教育知識

【叱り方の極意】「借りてきた猫」とは?

みなさん、こんにちは。

教員として生活していると、生徒を「叱る」機会が必ずやってきますよね。
決して、楽しい時間ではありません。仕方なく叱っているのです。

それなのに、「なんであんなこと言っちゃったのだろう」と後悔したり、特に効果がなく、自分も生徒も「嫌な思いをしただけだったな」と感じたりすることってありませんか?

実は、私たちが「生徒のために」と思って叱っている内容が、全くの逆効果になっていることがあるのです。

なぜなら、「叱る」には、「借りてきた猫」というキーワードが必要だからです。

私は、この内容を知り実践することで、少しずつ生徒との良好な関係を築くとともに、保護者からのクレームも大幅に減らすことができました。

この記事では、「叱る」の本質や、キーワード「借りてきた猫」について紹介します。

この記事を読むと、本当の意味で生徒の成長を促すための、正しい「叱り方」を理解することができます。

結論、「借りてきた猫」にさえ気をつければ、「叱ること」は難しくありません。

こんな人に読んでほしい
  • 「叱る」って、「怒る」とは違うの?
  • 「借りてきた猫」ってどう言うこと?
  • 上手な叱り方を知りたい!

「怒る」と「叱る」の違い

生徒を注意する場面において、

  • 生徒を「怒る。」
  • 生徒を「叱る。」

の、二つの表現が使われることが多くあります。

これらの表現にはどんな違いがあるのでしょうか。

「怒る」と「叱る」の違い(辞書より)
  • 「怒る」
    腹を立てること。「叱る」場合にも使う。腹立たしい気持ちをともなう。
  • 「叱る」
    目下のものの過ちや欠点などを、強い言葉でとがめる。注意することに重点が置かれる。

私自身の解釈では、

  • 「怒る」・・・感情的に、自分の怒りを相手にぶつけること
  • 「叱る」・・・相手の成長のために、間違いを伝えること

と、捉えています。

生徒を指導する際は、「感情的になっていないかな?」と常に自問自答しています。

「借りてきた猫」とは

「叱る」キーワードとして今回紹介するものは、「借りてきた猫」です。

これは、さまざまなポイントの頭文字をとったもので、慣用句のそれとは関係ありません。

「借りてきた猫」とは

・か・・・感情的にならない
・り・・・理由を話す
・て・・・手短に
・き・・・キャラクター(性格や人格)に触れない
・た・・・他人と比較しない
・ね・・・根にもたない
・こ・・・個別に叱る

どうですか?
「借りてきた猫」
とても、わかりやすい内容ではないですか?

叱り方の「良い例」・「悪い例」

では、この「借りてきた猫」を、実際の教育現場ではどのように活用できるでしょうか。

たとえば、花の水やり当番の仕事を忘れている生徒への対応を例に考えてみましょう。

悪い例

「○○さんは、また自分の仕事を忘れている。なんで忘れるんだ。そんないい加減な性格では困る。他の子はみんな普通にやっているぞ。何回言ったらわかるんだ。次からはしっかりやりなさい!」

どうでしょうか。
今、冷静に文字を見ると「そんな叱り方しないよ」と思われる人も多いでしょう。

しかし、実際に生徒を目の前にして、少し「イラッと」している時に
これに近い内容を言ってしまったことはありませんか?

では、「借りてきた猫」を意識して叱ってみましょう。

良い例

「今日、水やりの仕事ができていなかったね。○○さんには、朝に花の水やりをしてほしいんだよ。○○さんが水をやらないと、花が枯れてしまうからね。どうしても忘れてしまうなら、解決策を一緒に考えよう。」

良い例では、人格に触れることなく、事実や改善すべき理由を明確に伝えています。

なお、以下のような「あいまい語」の使用も避けています。

避けるべき「あいまい語」
  • 「しっかりして」
  • 「きちんとやって」
  • 「ふつうにやって」
  • 「ちゃんとして」

まとめ

今回は、「借りてきた猫」というキーワードをもとに、叱り方についてまとめました。

もちろん、人は感情的な生き物ですので
全てを思い通りに実行することはできないかもしれません。

ですから、時には間違った叱り方をしてしまうこともあるでしょう。
私自身、咄嗟に感情が出てしまうこともあります。

しかし、教員という立場で働いている以上、生徒の成長を促す叱り方を身につけていく必要があります。

今回の内容を知った上で、

  • 感情的になってはいないかな?
  • キャラクターに触れていないかな?
  • 具体的な事実や理由は伝えられているかな?

など、冷静に指導できる教員を目指していきたいものです。

なお、今回の内容は、藤吉豊さんと小川真理子さんが書かれた
『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
を参考に、自身の考えをまとめています。

この本には、「話し方」についてのさまざまなポイントが
非常にわかりやすくまとめられています。
興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからも、教員のみなさんにとって有意義な内容をお伝えできればと思います。