みなさん、こんにちは。
「いよいよ夏休みが始まった!」という声が聞こえてくる時期になりましたね。
「教員の仕事は、夏休みがあるからやっていられる!!」と考えている人も多いことでしょう。
だって、夏休みはのーんびりと過ごせますからね。
しかし、豊かな教員生活を送るためには、
「夏休みこそ、努力すべき」です。
別の言い方をすると、1年間を通して豊かに生活するために
「夏休みを有効活用すべき」です。
職員室を見渡すと、言い方は悪いですが
仕事ができない人ほど、夏休みをのんびりと、ムダに過ごしています。
そして、夏休みが終わってから慌てて仕事をしたり、残業したりしています。
この記事では、そんな夏休みの過ごし方について
「未来の自分のため」に必要な3つのことをまとめます。
この記事を読み、実行すれば
豊かな教員生活への第一歩が踏み出せます。
- 夏休みに、何をすればいいかわからない。
- 毎日仕事に追われて、残業している。
- 毎年、夏休みの過ごし方に後悔している。
デスクの環境整備
紙のデジタル化
職員室を見渡してみてください。大量の紙が山積みになっていたり、ファイルに綴じられていたりしませんか?
そして、必要な資料が、すぐに見つかる環境になっていますか?
以前、大手文房具メーカーのコクヨが調べた「仕事中に探し物をする時間」では、
平均的なビジネスマンは年間で150時間も、探し物に時間を費やしているそうです。
教員もデスクワークが多いですから、同じような結果が出るだろうと思われます。
そんな問題を解決する方法が、「デジタル化」です。
今すぐ、自分の机にある紙の資料をスキャンし、データで保管してみましょう。
データに名前を付けておけば、一瞬で検索ができますので、探す手間がありません。

いらない文房具の廃棄
書類の整理が終わったら、次は文房具です。
机の上や、引き出しの中に、使っていない文房具はありませんか?
- いつか使うだろうと、保管してあるもの
- もう使っていないもの
- 何個も持っている同じもの
これらは、机の上や引き出しの中を占拠しているだけで、全くのムダなものです。
場所も必要となりますし、探し物が増える原因にもなります。
いらないものは、勇気を持って捨てましょう。
ちなみに、わたしは
1年間使っていないものは捨てる
というルールを決めています。
当時は便利だと思って買ったものでも、1年使っていないのであれば、もう使わないものです。
もしもまた必要になれば、買い直せば良いです。
ちなみに、私の経験上、1度捨てたものを、再び買ったことはありません。
デュアルディスプレイの導入
職員室のパソコンって、画面が小さくて使いづらくないですか?
そんな問題を解決する方法が、デュアルディスプレイです。
デュアルディスプレイとは、
パソコンの画面を2台以上使って作業することです。
ある研究によると、モニターが1つから2つになることによって
作業効率が、42%アップするそうです。
私自身、2つのモニターを使って仕事をしていますが、
支給されているパソコンだけで仕事をすることなど、もう考えることが出来ません。
全ての職員に配られるべき備品だと思っています。
デュアルディスプレイを導入するとなると、「自費」での購入になりますが、
圧倒的に作業効率が上がるので、莫大なメリットがある「投資」と考えられます。

時短テクニックの習得
パソコンショートカットの習得
私たち教員の仕事は、大きく分けて2つに分類されます。
- 時間をコントロールできる仕事
- 時間をコントロールできない仕事
時間をコントロールできない仕事には、授業や部活動です。もちろん部活動も教員の裁量によるところがありますが、全体の流れとして、個人で大きくコントロールすることは難しいでしょう。
反対に、それ以外の仕事は、時間をコントロールできます。
その中で、一番多くの時間を使っているものは、パソコン作業ではないでしょうか。
意外と多いパソコン作業のために、素早く操作するためのショートカットや小技を習得することは、コスパのいい学習と言えるでしょう。
- 型式貼り付け(「Ctrl」+「Alt」+「V」)
- ショートカットのデスクトップ貼り付け
- ウェブサイトのスタートアップ設定
- タスクバーアプリの起動「Windowsボタン」(「Windows」+「数字」
- 新規作成(「Ctrl」+「N」)
- 仮想デスクトップの作成(「Windows」+「Ctrl」+「D」)

調べてみると、様々なブログで紹介されています。
自分の作業効率UPのために、夏休みのほんの少しの時間を使って調べてみてはいかがでしょうか。
エクセル関数やマクロ・VBAの習得
パソコンの時短テクニックの中で、最も効果的なものの1つが、「エクセル」です。
学校でも、生徒の情報を管理するために、必ずと言っていいほど使われているものですよね。
エクセルには、「関数」と呼ばれるものがたくさん用意されており、必要に応じて使用することで、毎回の作業を圧倒的に効率よく行うことができます。
- SUM(数値の合計を表示する)
- AVERAGE(平均を求める)
- LEN(文字数を求める)
- IF(条件に合わせて文字や数値を表示する)
- VLOOKUP(一覧から、条件に合うものを表示する)

また、少しレベルは上がりますが、「マクロ」と呼ばれる機能を使うことで、大幅な時間短縮が期待できます。
- マクロの記録
- 連続印刷
これらのマクロは、方法がたくさんあります。
ぜひ、これらのワードで検索して、挑戦してみてください。
このブログでも、今後は教育現場に特化したエクセルの使い方について、記事を増やしていけたらなと考えています。
授業の計画・プリントの作成
様々な仕事がある中で、絶対に必要なのに、後回しにせざるを得ない仕事が「授業準備」です。
4月からバタバタと時間が過ぎ、「明日の授業どうしよう?」と頭を悩ませながら授業を進めてきた方も多いのではないでしょうか。
私自身も、その一人です。
夏休みは、授業準備の「貯金」を作るチャンスです。授業がないことに加えて、4月から授業をしてきて、生徒の様子や自らのスタイルがわかってきた頃だからです。
テンプレートの作成
授業準備で貯金を作るためには、プリントのテンプレートを作ることが有効です。
テンプレートを作ると、テンプレート通りに授業を計画することができ、考える時間を短縮することができます。
また、プリントがある事で、生徒も教員も、1時間の流れを想像しながら授業をすることができます。
60点の授業計画を立てる
テンプレートを作成したら、それに沿って授業ができるように、計画を立てます。
ここでの計画は、「60点」で構いません。
なんとなくの流れが出来れいればOKです。
あとは、授業の直前に考えなおし、「80点」にするだけです。
たまに、毎回の授業で「100点」を目指す人がいますが、全く意味がありません。なぜかというと、結局は、「その時の生徒しだい」だからです。
もちろん生徒の様子をイメージしたり、想定外を想定したりして授業を考える必要はありますが、100点の授業を計画すると、いつまで経っても終わりがやってきません。
まとめ
今回は、夏休みに教員がすべき3つのことについてまとめました。
- デスクの環境整備
- 時短テクニックの習得
- 授業プリントの作成
どれも、最初は時間がかかる内容ですが
1度取り組むと、その後が楽になるものばかりです。
「先行投資」だと思って、夏休みの時間を、少しだけ使ってみましょう。
必ず、他の教員よりも楽できる2学期(夏休み明け)が待っていますよ。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからも、教員のみなさんにとって有意義な内容をお伝えできればと思います。