「働き方改革」と言われて続けていますが、教員の働き方に大きな変化は生まれていません。
今日は、私自身が感じる「学校が変われない理由」をお話ししたいと思います。
変えようと思っていない。
学校を変える決定権を持っているのは、「学校長」です。
その学校長たちは、ほとんどが定年直前の人ばかりです。
言い方は悪いですが、これまで通り何事もなく過ごし、「無事に定年を迎えたい。」と思っているわけです。
何かを変えようとすることには、さまざまなリスクがつきものです。
- 多大な労力
- 地域住民からの反発
- 教育委員会からの反対
あえて危険なことをするよりも、「これまで通り」を続けた方が楽なのでしょう。
実際、学校で忙しい思いをしているのは、学校長ではありませんからね。
これまでのやり方が正しいと思っている。
「働き方改革だ!」と言われても、実行できる人たちが、あまり実行しているように感じません。
その理由は、これまでのやり方を正しいと思っているからです。
人は、これまでの習慣や慣習を、急には変えられません。
これまで当たり前にやってきた仕事内容を急に変えることに対する、不安や恐怖があるのでしょう。
これまで、何十年もそのやり方でやってきたのですから、変えろと言われても、無理なのかもしれません。
そもそも、変える必要がないとすら思っているかもしれません。
学校が好きな人が教員になっている。
当たり前ですが、この仕事に就いている人は、学校にいい思い出を持っている人たちがほとんどです。
そして、「教員としてどうあるべきか」を考えた時に、真っ先に思い浮かぶのは
「自分の担任の先生は、どうしていたかな?」です。
- 部活でいい思い出ができたから、一生懸命指導しなくてはいけない。
- わたしたちの時はこういう活動があったから、今も続けていくといい。
- あの時の先生は、こうやってくれたから、同じようにしなくてはいけない。
つまり、「どうしようかな?」と考えた時には、過去の自分の学校生活がベースとなってしまいます。
過去の経験をベースとし真似することは、同じ働き方を繰り返すということです。
自身の学校生活にいい思い出をもっている人こそ、こういった状態に陥りやすいです。
外部の人材が入ってこない。
学校現場には、他業種から「転職」してくる人がほとんどいません。
したがって、自分達の上司には、教員として何十年も働いてきた人しかいないのです。
そのデメリットは2つあると思います。
新しいアイデアが入ってこない。
学校で働いている人たちは、学校で働いたことしかありません。
「一般企業ならこんな働き方はおかしいですよ。」
「こういう方法もありますよ。」
と教えてくれる人がくるといいなと思います。
順番で出世していく。
外部からの流入がないということは、今いる人が順番に出世していくということです。
変に新しい試みをするよりも、これまで通りを続けて
人事権のある上司に目をつけられず、
自分が出世する番を待つ方が賢明なのです。
つまりは、これまで通りを踏襲する形になります。
まとめ
これまで話してきた通り、
学校が変われない理由として、以下の点があげられます。
- 変えようと思っていない。
- これまでのやり方が正しいと思っている。
- 学校が好きな人が教員になっている。
- 外部の人材が入ってこない。
ということで、今すぐ学校が大きく変わることは難しいと考えます。
では、どうすればよいか。
それは、
自分にできることを行動に移そう!
という、気持ちになることです。
学校を変えることは難しくても、自分の行動を変えることはできます。
- 必要のない仕事は、勇気をもって断る。
- 100点を目指さずに、80点くらいで妥協する。
- 職員室で仕事をしない。
など、すぐに行動に移せることはたくさんあるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも教員のみなさんが豊かに働けるように、これからも学んで行動していきたいです。